カジカガエルの美しい鳴き声と高麗川の環境問題を考える。

カジカガエルの美しい鳴き声と高麗川の環境問題を考える。

桜の花が散り、めきめきと新緑が色づき始める時期、高麗川では美しい鳴き声が一日中響き渡ります。高麗に移住してきて4年目の僕はつい先日まで、この鳴き声の主を「鳥」かと勘違いしておりました。

「ふいふぃふぃふぃふぃふぃふぃ・・」

言葉にしますとこんな具合ですが、まるで笛の音のようなこの鳴き声はカジカという蛙であることを先日旅をした奥熊野(和歌山県)の温泉旅館で知ることになります。旅館のご主人がこのあたりの名物としてカジカガエル(河鹿蛙)を紹介してくださいまして、部屋の窓を開けると目の前に流れる大塔川には賑やかい響く聞き慣れた鳴き声が。

そうなのです。自宅でも聞き慣れたこの鳴き声こそ鳥ではなくカジカガエルだったのです。

実際に、この鳴き声が鳥だと勘違いをしているのは僕だけでなく周囲にもいたほど、他のカエルとは違う響きなのです。ウィキペディアを見てみると古来からカジカガエルの鳴き声は日本人の心を響かせていたようで、その生息地は国の天然記念物として指定されているようです。

両生類、爬虫類全般が苦手なこともあり実物を見たことはありませんし、見よう!という意欲もありませんが、カジカガエルの鳴き声は高麗川の価値を何倍にも高めてくれています。




カジカガエル(河鹿蛙)に癒される夜と環境問題

高麗川

仕事が終わって夜ごはんを食べてお風呂に入る。布団を敷いて横になる前に部屋のサッシを空けると、高麗川のせせらぎと共にカジカガエルの鳴き声が賑やかに聞こえてきます。

「ふいふぃふぃふぃふぃふぃふぃ・・」

気持ちがすーっと楽になって日常でざわついた心が落ち着いていきます。僕が過去に住んでいた場所でも蛙の鳴き声はしましたが普通の「ゲロゲロ・・」って鳴く蛙や、低音でお腹に響くような牛蛙の鳴き声でしたので、カジカガエルの鳴き声は天国にいるのでは?と思えるくらい心地よく僕の中に入ってきます。

カジカガエルが生息できるのは清流が条件であるらしく、そうなると高麗川も清流ということになるわけですが・・実際のところ確かに水は透明で綺麗に見えます。しかし、合併浄化槽を通した生活排水が上流から下流に至るまで流されているのが実情で、少し前に専門家が水質調査をしたところ、マイクロプラスチックが大量に含まれていました。

高麗川

一見、綺麗に見えても生活排水を流すということは浄化槽で分解されない合成洗剤や柔軟剤などの猛毒が川に流されているということですから、これから先カジカガエルが高麗川に生息できるかどうか?ということを考えると、もしかしたら今だけの風物詩になるかもしれません。

去年の春、北海道の支笏湖へ旅をして千歳川という清流をカヌーで下りました。千歳川もとても綺麗な清流ですが、高麗川との違いは生活排水が流されていないこと。そのせいなのか川の中の生態系がほぼ自然のままに残されているようで、カヌーをこぎながら沢山の動植物たちが気持ちよさそうに生きていました。

高麗川はこれから先、市町村や民間企業による開発が進みおそらく自然のままの姿はもっと消えていくでしょう。また一般家庭からの生活排水に含まれる毒によって魚や蛙、草や微生物たちは生きづらくなることが予想できます。

そんなことを考えるとこれから先、年が明けて桜が咲いて散りゆく頃・・カジカガエルの鳴き声が聞こえてくることを願わずにはいられません。もし、聞こえない時が訪れたとしたら高麗の自然の終わりを意味することでしょう。

 

 


この記事を書いた人

GANESH代表TT高麗広報チームkazz
2018年夏、高麗に移住。職業はWebディレクター。集客型ホームページの制作と運営サポート、複数のWebメディアを主催。2010年、旅をした南インドで大聖者サティア・サイババに会ったことがキッカケで劇的な変化が人生に訪れ、ライトワーカーとして活動することを決意。

パーミーズに所属し、虫嫌いではあるがフィールドで活動している。早朝ジョギングと瞑想とインド旅が趣味である。
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