「RETURN TO HOMS」内戦がつづくシリアの若者たちを記録した映画

「RETURN TO HOMS」内戦がつづくシリアの若者たちを記録した映画

「つながる映画祭」がいよいよ終盤を迎えています。

大小問わず世界のあちこちで映画祭は開催されています。しかし、1年間という長期間にわたって上映がつづいた映画祭は世界でも稀であり、そんな企画と運営をしてきた実行委員会の皆様のご尽力はそれこそ世界に誇れるものであると思っています。

今回、僕(@ka_zz)が拝見してきた映画は「RETURN TO HOMS」というドキュメンタリー映画です。つながる映画祭が1年ならシリア国内の紛争はすでに10年以上もつづいている内戦で、反政府組織の若者たちの行動や紛争の現場を記録した内容でした。




上映のヨルダンの難民キャンプで仕事をしていたサーメル夫妻。

この映画を上映することになったキッカケは、高麗エリアではすっかりおなじみになったアルベッラオリーブオイル(ヨルダンの原種から生搾りしたオイル)を販売しているサーメルと奥様の小林由佳ちゃん。

すでに50万人近い犠牲者が出ている紛争にもかかわらず、日本でシリアの実情を知る一般人はほぼいないという現実があって、少しでも世界に目を向けて欲しいという願いで今回の「RETURN TO HOMS」がつながる映画祭で上映されのでした。

▼映画の予告編

2月末からウクライナ紛争の様子がテレビやメディアを賑わしていますが、ウクライナ(=米国)側の100社以上の戦争広告代理店によって絶大なバイアスがかかった一方的かつフェイクなニュースと映像はただの広告でしかあり見る価値はほぼありません。

しかし、この映画は「シリアの実情を世界に伝えたい」という純粋な想いを持った若者たちによって撮影され後に映画化されたものですので、現在のウクライナ紛争のニュースとは重みが違います。ただし、反政府組織側から見た一方的な内容であることは変わりませんので、そこは注意が必要であって、内容(反政府軍が正義でアサド政権側が悪)を鵜呑みにしてはいけないところです。僕たち一般市民が思考を止めた瞬間から、僕たちをコントロールする者たちの思う壺に入ることになりますので。

反政府組織側から描いたこの映画は、自由を奪い暴力の限りを尽くすアサド政権と、自由を求めて立ち上がり愛する仲間と家族のために命を賭けて戦うという構図となっています。それでもシリアの実情と若者たちの生き様は、殉教(神の下に召される)覚悟で撮影した映像と音によって伝わってくる内容でした。

映画のように祖国に残って戦う人もいれば、戦禍を避けて周辺国へ逃れる人々もいる。

ヨルダンの難民キャンプでシリアから逃れてきた人たちを難民キャンプでケアしていたのがサーメルと由佳ちゃんで、実体験から発する言葉やメッセージはテレビやメディアの1000倍以上のリアリティがあるのです。

テレビに登場している戦場レポーターや戦場カメラマンは所詮、テレビ側(戦争を裏で仕掛けている者たちの広告宣伝媒体と化している)の意図を伝えるだけの宣伝マンにしか僕の目には映っていません。

この映画が、たとえ背後でアメリカが武器を供給(して大儲け)して支援している反政府側のプロパガンダを含んでいるとしても伝わってくるメッセージは大きいものでした。

本来なら銃など持つ必要がない若者たちが戦い、血を流し、悩み苦しんで、最後を死んで行く様子は戦争のリアルと愚かさをしっかりと伝えてくれるのです。

映画を観た僕たちがシリアのためにできること。

反政府組織でリーダーになった元サッカーナショナルチームのバセット(2019年殉教)

シリア民主化を実現するために戦って命を落としていった若者たちの映画を観た僕たちは、この映画をみた責任が発生すると考えいます。つまり、この映画によって何か少しでもいいから行動を起こさなくていけない責任です。映画を観ただけで責任が生まれるわけないだろ、と思う人もいるかもしれませんが、そんな人はただボーッとのんびり生きるという選択肢を選んでももちろんOKです。

じゃあ、僕(@ka_zz)的なオススメの行動とは何でしょうか?

①世に起きている戦争や紛争、内戦がビジネスであると理解する。
②そんなビジネスのもっとも有効な宣伝広告媒体であるテレビを見ない。
 (テレビを見みても鵜呑みにしない思考を止めない)
③戦争でお金を大儲けして高笑いしている誰かがいることを知る。
④寄付や反戦デモなどに参加して戦争に加担しない。
⑤自分の家庭内の争いごとが地球の裏側の戦争を作っていると理解する。
⑥自分のストレスや怒りが地球の裏側の子供達を飢えさせていると理解する。
⑦世界中の戦争を止めたいならまずは自分自身の内面と健康を整える。

まあ、こんな感じでしょうか。

ちょうどこの映画を観た後、高麗エリアが無農薬農業をやっているある重鎮と話をする機会がありまして、知見が深い彼はこう言いました。

「中東情勢は複雑怪奇で一般人が理解できるレベルではない」と。

また少し前に小川町で行われた座禅会に参加したことがありまして、その会にゲストで来られた曹洞宗の高僧(偉いお坊さん)がこう言っていました。

「あなたの中の争いが世界の戦争を作っているのです」と。

▼高麗在住ヨルダン人サーメルと小林由佳ちゃんがてがけるオリーブオイル


この記事を書いた人

GANESH代表TT高麗広報チームkazz
2018年夏、高麗に移住。職業はWebディレクター。集客型ホームページの制作と運営サポート、複数のWebメディアを主催。2010年、旅をした南インドで大聖者サティア・サイババに会ったことがキッカケで劇的な変化が人生に訪れ、ライトワーカーとして活動することを決意。

パーミーズに所属し、虫嫌いではあるがフィールドで活動している。早朝ジョギングと瞑想とインド旅が趣味である。
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